2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

朝の食卓

ここ数日、起き抜けにやたらスズメがうるさいなぁと思っていたら、ちゃんと理由があった。 日曜にアジサイの剪定をしたので、新梢や花についていたアオバハゴロモ( http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/aobahagoromo.html)の幼虫が、マサキの垣根…

台風一過

朝、窓を開けたらめまいがするほど青い空が広がっていて、これは秋の色だと思う。台風一過のグラフが楽しい http://d.hatena.ne.jp/keywordstats/%c2%e6%c9%f7%b0%ec%b2%e1?type=refcount&range=400

理由

ひそかに尊敬してやまない職場の先輩の机の上に退職関係の書類を見た日から、直接聞こうか周りの人にそれとなく聞こうか、ひと月あまり逡巡したあげくに今日ふたりだけになる時間があったのでおずおずとたずねてみたところ、誤解だったことが判明。すっかり…

また会う日まで

アジサイの花が色あせて白茶けてきたので剪定をはじめる。来年の花のことを考えたら今年伸びた分だけしか切っちゃいけないのだけれど、もう大きくなりすぎて圧迫感があるので根本から間引く。地面が黒々と露出したのを見て、アジサイの葉の遮光率が思った以…

てっぺんについたら

職場の窓から深紅のタチアオイが見える。大人の背丈を優に超してまっすぐに伸びた茎を、少しずつ上へと咲き上るその花を、朝夕窓を開け閉めしながら確認するのが日課になっていた。きょうその花がてっぺんまで咲ききってしまっているのに気づいて、梅雨も明…

薔薇の垣根は

シックな深いこげ茶の板塀に、赤いつる薔薇の小花がからむモダンなさまが気に入っていた近所の家で、建て替え工事が始まっていた。板塀があったところには住宅メーカーの作業用のシートが張り巡らされて、薔薇も板塀も跡形もない。だいぶ古びた家だったので…

短歌日記 記憶

記憶とはちがうあらすじなぞる君それでもいいよそのほうがいい

スズメの獲物

なにやらスズメが緑色の細長いものをぶら下げてるなぁと思って目をこらすと、最初青虫かと思ったそれはスズメの体長ほどもあるカマキリなのだった。夏やせした(実際は夏なので羽毛がふくらんでないだけだと思うけど夏のスズメはスマートだ)華奢なスズメが…

河原の書斎

日暮れの近い河原のでこぼこ道を、車の腹を擦らないようにのろのろ進んでいくと、川岸の草地には先客がいた。白い車の横をすり抜けながら見やれば、Yシャツの前をはだけた男性がドアから片足を出してけだるげに雑誌を読んでいる。終業後の明るい夕べ、家族…

短歌日記 自分チューン

血のなかに溶ける酸素を意識して深く呼吸をしなさい常に

短歌日記 大気をわかつ面

夏至を過ぎたとはいえ、夕方はなかなか暗くならない。わかっていても、あたりが明るいうちに帰路につくとなんとなく後ろめたい。やっと日が陰った道を歩きながら、まだ明るみを残す空をふり仰ぐと、すでに暗がりに入った低空の薄い雲のあいだに、そのさらに…

人身売買?レシート

よく行くスーパーには地元農産物コーナーがあって、曲がったキュウリや不ぞろいなタマネギや巨大なエリンギなんかがふつうのビニール袋*1に入って手書きのラベルつきで売っている。見た目は悪いけどけっこう新鮮でおいしくて地産地消にもなるとあって愛用し…

童心臨界点

つぶてのように傘をうつ豪雨の中、家路をたどる。街灯も側溝もない黒々とした細道には水たまりというより小川が待ち受けていて、足を踏み出すたびになま暖かい水が間抜けな音を立てて指の間をすり抜ける。水を避けて歩くのをあきらめたあたりから、だんだん…

冷たい食卓

いちばん堪えるのは、やれ吸い込むな、熱くない?こっちも食べてよ、薬のもうか、歯ブラシしよう、と怒濤の食事時間を終えるやいなや、さっさと寝られてしまったあと。 細かく刻み、消化やバランスを考え、薄味を心がけた食事を機械的に流し込む。日によって…

けものみちを避けて

昨日から夜にかけて降った強い雨のせいで、そろそろ盛りを過ぎつつあるアジサイの花が寝乱れた浴衣美女みたいになっている。 ずっと降っていなかったところに急に降ったので、山道は要注意かも知れない。毎週峠を越えるのに同じ道を通るのが退屈なので、地図…

ツユクサと郷愁と人の記憶と

kinaさんの「街中の空き地で(http://d.hatena.ne.jp/kina/20050701#1120186736)」を読みながら、そろそろツユクサの花が見たいなぁと思う。 うちの庭のツユクサときたら、草取りの時も雑草扱いしないでわざわざ残してやっているのに、茎は太く株は大きく、…