2006-03-14 天に積め 情景 つい先週、鯨幕がはりめぐらされていた低い塀ごしに、今朝みた庭は、いちめん真新しい砂利がしきつめられ、物干しだけがにゅっと2本、立っていた。毎朝とおりすがりにながめた苔むす庭石も、丹念に刈り込まれたサツキも、冬枯れをしらぬげなリュウノヒゲも、赤い実がかれんな南天も、いまはもうない。